# ホームページ作成ツール比較5選|費用・SEO・更新しやすさで選ぶ
「どのツールを選んでも、正直あまり変わらないんじゃないか」
ホームページ作成ツールを調べ始めたとき、そう感じた経営者は少なくないと思います。確かに、画面上のデモを見ているだけでは、どれも綺麗に見えます。ただ、実際に3年使い続けてみると、ツールの選択が検索順位やアクセス数に与える影響は、想像をはるかに超えることがあります。
この記事では、WordPress・Wix・STUDIO・Jimdo・ペライチの5ツールを「費用」「SEO」「更新しやすさ」という3軸で比較します。「自分の会社にはどれが合うのか」という問いに答えるための判断基準を、できるだけ具体的にお伝えします。
既にCMSを使っていて用途ごとの詳細な比較を知りたい方は、用途別CMS比較|メディア運営・セキュリティ特化おすすめ6選をあわせてご確認ください。
ホームページ作成ツールとCMSは何が違うのか
ホームページ作成ツールとは、プログラミングの知識がなくてもWebサイトを構築・管理できるソフトウェアやサービスのことです。広い意味でのCMSもここに含まれます。
CMS(コンテンツマネジメントシステム)とは、Webサイトのテキスト・画像・デザインを一元管理し、技術知識がなくてもページの作成・更新ができるシステムです。「ホームページ作成ツール」が制作工程を指す言葉であるのに対し、「CMS」は更新・管理の仕組みを指す言葉として使われることが多いです。ただし現場では両者を同じ意味で使うことも多く、本記事でも同義として扱います。
ツールの3タイプを知っておく
ホームページ作成ツールは大きく3つのタイプに分かれます。
オープンソース型は、ソフトウェアを自分のサーバーにインストールして使うタイプです。WordPressがその代表で、世界中のWebサイトの約43%(W3Techs調べ)で使われています。カスタマイズの自由度が最も高い反面、初期設定には一定の学習コストがかかります。
クラウド型(SaaS型)は、ブラウザにアクセスするだけですぐ使い始められるタイプです。Wix・STUDIO・Jimdo・ペライチがここに当てはまります。ソフトウェアのインストールが不要で、サーバーの管理も不要。その分、カスタマイズの自由度には制約があります。
パッケージ型は、中・大企業向けに開発されたシステムで、本記事の対象外です。
ツール選びで変わる3つのこと
どのツールを選ぶかによって、以下の3点が大きく変わります。
まずSEOへの影響です。SEOプラグインを自由に導入できるかどうかで、タイトルタグ・メタディスクリプション・構造化データの設定精度が変わります。WordPressであればRankMathやYoastといったプラグインで細かく制御できますが、クラウド型ツールでは設定できる項目に制限がある場合があります。
次に継続更新のしやすさです。操作が難しいツールを選んでしまうと、担当者がいなければ更新できない状況が生まれます。Webに詳しくない経営者や従業員が更新するなら、操作の直感度は重要な選定基準になります。
そしてコスト構造です。「無料だから」と選んだツールが、広告表示や独自ドメイン非対応のために後からアップグレードが必要になるケースもあります。初期費用だけでなく、3年間のトータルコストで考えることが必要です。
ツール選びで後悔する3つのパターン
実際に多くの中小企業のWebサイト改善に関わってきた経験から、よく見かける失敗パターンをお伝えします。
パターン1「安さで選んだら、更新できなくなった」
無料プランのツールには、見落としがちな制約があります。Jimdoの無料プランではサービス名入りのドメイン(例: ○○.jimdofree.com)しか使えず、独自ドメイン(○○.com等)を使うには有料プランへの移行が必要です。Wixの無料プランでも同様に、Wixのブランド広告がサイトに表示され続けます。
独自ドメインはSEOの観点でも重要です。ビジネスとして使うなら、最初から独自ドメインを前提にしたプラン選びを推奨します。
パターン2「デザインで選んだら、SEOが弱かった」
「見た目がきれい」「おしゃれなデザインがたくさんある」という理由でツールを選ぶと、後からSEOの限界にぶつかることがあります。
特にページ速度(コアウェブバイタル)は見落とされやすい指標です。Googleは2021年からコアウェブバイタルをランキング要因として明示しています。クラウド型ツールによっては、デザインの高機能さと引き換えにページ速度が犠牲になっているものもあります。
見た目が良くても、Googleに評価されなければ集客には結びつきません。
パターン3「作ったあと、誰も更新しなくなった」
これが最も多いパターンです。
ホームページを作ること自体はゴールではありません。継続して更新し、コンテンツを積み重ねることで、検索エンジンからの評価が積み上がっていきます。ところが、操作が難しかったり、更新のたびに外注費用がかかったりすると、「また今度でいいか」が続いてサイトが放置されます。
ツールを選ぶ前に、「誰が、どれくらいの頻度で、更新するのか」を先に決めることが重要です。その答えによって、選ぶべきツールは変わります。
主要5ツールを3軸で比較する
ホームページ作成ツールの比較とは、費用・SEO強度・更新のしやすさの3軸を基準に、各ツールの特性を体系的に評価することです。
ここからは、WordPress・Wix・STUDIO・Jimdo・ペライチを「費用」「SEO」「更新しやすさ」の3軸で比較します。
比較3軸の定義を整理しておきます。費用は初期費用と月額費用の目安です。SEOはメタタグ設定・コアウェブバイタル・プラグイン拡張性を総合評価したものです。更新しやすさは、非エンジニアが日常的に更新できるかどうかを基準にしています。
◎はその軸で特に優れている、○は水準を満たしている、△は制約がある、という意味で使います。
WordPress|費用○ SEO◎ 更新しやすさ△
WordPressはオープンソース型のCMSで、ソフトウェア自体は無料です。ただしWebサイトを公開するにはサーバーとドメインが別途必要になります。レンタルサーバー(月額1,000円前後)とドメイン(年額1,500円前後)を合計すると、月あたり1,100〜1,500円程度からスタートできます。
SEOの観点では5ツールの中で最も強力です。RankMathやYoast SEOといったプラグインを導入することで、記事ごとのタイトルタグ・メタディスクリプション・構造化データを細かく設定できます。世界中の大規模メディアがWordPressを選んでいる理由のひとつがここにあります。新規記事の上位表示率70%という実績も、WordPress × 継続的なコンテンツ運用の組み合わせで生まれています。
更新しやすさについては、テーマ(デザインのテンプレート)を導入した後の操作は比較的直感的ですが、初期設定(サーバー契約・ドメイン取得・WordPressのインストール・テーマ設定)には一定の学習コストが必要です。
こんな企業に向いています。SEOで競合に勝ちたい、コンテンツマーケティングを本腰で取り組みたい、長期的な資産としてWebサイトを育てたい企業です。
Wix|費用○ SEO△〜○ 更新しやすさ◎
WixはSaaS型のホームページ作成ツールで、ドラッグ&ドロップ操作でサイトを組み立てられます。テンプレートは800種類以上あり、AI機能を使えば質問に答えるだけでサイトの骨格を自動生成してくれます。
費用は無料プランがありますが、前述の通りビジネス利用では有料プランが実質必須です。ライトプランは月額1,100円〜(年払いの場合)です。
SEOは基本的な設定が可能ですが、コアウェブバイタルの数値がWordPressと比べて劣るケースがあります。SEOを積極的に強化したいという用途には少し物足りないかもしれません。
更新しやすさは5ツールの中でも特に高く、ITに不慣れな方でも直感的に操作できます。AI機能も充実しており、初めてサイトを作る方への敷居が低いツールです。
こんな企業に向いています。早急にサイトを立ち上げたい、SEOより手軽さやスピードを優先したい、小規模事業者です。
STUDIO|費用○ SEO○ 更新しやすさ△〜○
STUDIOは国産のノーコードWebサイト制作ツールで、デザインの自由度と表示速度の高さが特徴です。クラウド型ながらコアウェブバイタルのスコアが良好な点は、SEOを意識する経営者には重要なポイントです。
費用は無料プランがありますが、独自ドメインを使うには有料プランへの移行が必要です。パブリッシュプランは月額980円〜(年払いの場合)です。
SEOについては、メタタグ設定・OGP設定・サイトマップの自動生成など、必要な機能が揃っています。WordPressほどのプラグイン拡張性はありませんが、中規模以下のサイトなら十分に対応可能です。
更新しやすさは、操作に慣れるまでに少し時間がかかりますが、慣れてしまえばデザイン性の高いページを非エンジニアが作れます。
こんな企業に向いています。ブランドイメージを重視し、デザイン性と表示速度の両立を求める企業、スタートアップ、コーポレートサイトです。
Jimdo|費用◎ SEO△ 更新しやすさ◎
JimdoはKDDIウェブコミュニケーションズが運営する国産のサイト作成サービスで、AIビルダー機能を使えば数分でサイトの原型を生成できます。
費用は無料プランがあり、有料プランも月額990円〜と比較的手頃です。
SEOは基本設定は可能ですが、拡張性が低く、長期的なコンテンツSEOの運用には限界があります。ビジネス規模が小さく、SEOよりも「とにかくサイトを持つこと」を優先する方向けです。
更新しやすさは5ツールの中でも最も簡単な部類です。AIビルダーを使えばサイト作成の知識がゼロでも始めることができます。
こんな企業に向いています。店舗情報や会社概要を掲載するだけのシンプルなサイトが欲しい、スピード重視、小規模事業者です。
ペライチ|費用◎ SEO△ 更新しやすさ◎
ペライチは国産のランディングページ特化型ツールです。「1ページだけ作って問い合わせを受け付けたい」というニーズに特化した設計になっています。
費用は1ページのみ無料、複数ページを持つには有料プランへの移行が必要です。スタータープランは月額1,078円〜です。
SEOはLP(ランディングページ)特化の性質上、コンテンツマーケティングや長期SEO運用には向いていません。
更新しやすさは高く、スマートフォンからでも更新できます。日本語サポートが手厚く、はじめてのネット集客ツールとして使いやすいです。
こんな企業に向いています。まずLP1枚で問い合わせ導線を作りたい、資金をかけずにスタートしたい事業者です。
自分に合うツールを選ぶ3ステップ
ツール選定の3ステップとは、更新頻度・SEO優先度・予算の順に絞り込んでいく意思決定プロセスのことです。
ここまで5ツールを比較しましたが、「結局どれを選べばいいのか」と迷う方に向けて、具体的な絞り込み方をお伝えします。
STEP1|「更新頻度」で絞る
まず最初に決めるべきは「どれくらいの頻度でコンテンツを更新するか」です。
月4回以上(週1回以上)コンテンツを更新したい場合は、WordPress一択です。SEOで成果を出すためには継続的なコンテンツ更新が必要で、そのための環境が最も整っているのがWordPressです。
月1〜2回の更新で十分な場合は、WixやSTUDIOも選択肢に入ります。操作の簡単さと機能のバランスを取るなら、これらが現実的です。
固定ページのみでほぼ更新しない場合は、Jimdoやペライチのようなシンプルなツールで十分です。コストも最小限に抑えられます。
STEP2|「SEO優先度」で絞る
次に、SEOをどれくらい重視するかで絞ります。
検索で競合サイトに勝ちたい、記事を積み上げてアクセスを伸ばしたいという場合は、WordPressが最も適しています。17年のWeb運用経験から断言できますが、本腰を入れたコンテンツSEOを目指すなら、ツールはWordPressを選ぶことが賢明です。
ブランドサイト(デザイン性・見た目重視)として機能させたい場合は、STUDIOが候補に入ります。コアウェブバイタルの良好さとデザイン自由度の高さが特徴です。
SEOよりSNSや口コミで集客する予定で、サイトは会社の窓口として置いておくだけという場合は、WixやJimdoでも十分対応できます。
STEP3|「予算」で最終判断する
最後に予算で絞り込みます。
月5,000円以下から始めたい場合は、まず無料プランでスタートし、必要に応じて有料プランに移行するのが現実的です。Wix・Jimdo・ペライチのいずれかが候補になります。
月10,000円程度まで使えるなら、WordPress(サーバー+ドメイン+有料テーマ)の環境を整えられます。長期的な投資対効果を考えると、SEO運用を本格化させたい企業にとってコスパは良い選択です。
月30,000円以上をWebに投資できるなら、WordPressの本格カスタムや、STUDIOの有料プラン+プロフェッショナルによる運用代行という選択肢も視野に入ります。
ツールを選んだだけでは、成果は出ない
継続更新とは、Webサイトのコンテンツを定期的に更新・追加し続けることで、検索エンジンからの評価を積み上げていく運用の考え方です。
正直に言います。
ツール選びは重要です。ただ、成果を決めるのはツールではありません。
更新しなければ、どのツールも同じです。
17年間、さまざまな規模のWebサイトを見てきた経験から言うと、放置サイトになっている理由のほとんどは「ツールの問題」ではなく「更新を続ける仕組みがない問題」です。立派なWordPressサイトを作っても、最後の更新が2年前というサイトは珍しくありません。
中小企業のホームページの約93%が検索で上位表示できていないという現実があります。その多くは技術力の問題ではなく、継続的な更新ができていないことが根本原因です。
ホームページ更新を放置すると年間数百万円の機会損失が発生する理由と今すぐできる4つの対策でも解説していますが、放置サイトのコストは見えにくい分だけ深刻です。
では、どうすれば更新を続けられるのか。
ひとつの答えが、「承認するだけの仕組み」を作ることです。AI人格®を活用してコンテンツ生成・更新・アップロードまでを自動化し、経営者はスマートフォンで承認するだけの体制を整えることで、アクセス数が5.4倍になった事例があります。
ツール選定と同じくらい、「誰が・どのように・継続して更新するか」という仕組みの設計が重要です。Webサイト更新代行を選ぶ前に知っておきたい、もう一つの選択肢では、外注に頼らない継続更新の仕組みについて詳しく解説しています。
よくある質問
Q. ホームページ作成ツールとCMSは何が違うのですか?
ホームページ作成ツールは、Webサイトをゼロから作成するためのソフトやサービスの総称です。CMSはその中でもコンテンツの管理・更新機能に特化したシステムです。WordPressはCMSの代表例であり、Wix・STUDIOなどもCMS的な機能を持つホームページ作成ツールに分類されます。現場ではほぼ同義で使われることが多いです。
Q. WordPressは初心者でも使えますか?
サーバー契約・ドメイン取得・インストールという初期設定の工程は、初心者には少しハードルが高く感じられることがあります。ただし、現在は多くのレンタルサーバーでWordPressのワンクリックインストールが提供されており、以前ほど難易度は高くありません。テーマ導入後の日常的な更新(記事の追加や編集)は、直感的な操作で行えます。
Q. 無料のホームページ作成ツールで本当にSEO対策できますか?
基本的なSEO設定(タイトルタグ・メタディスクリプションの入力)は無料プランでも可能なツールがほとんどです。ただし、独自ドメインが使えない・サービス名入りドメインになる・ページ速度が遅いなど、SEOに不利な条件がつく場合があります。本格的なSEO運用を目指すなら、有料プランへの移行を前提に考えることをお勧めします。
Q. Wixで作ったサイトは後でWordPressに移行できますか?
技術的には可能ですが、かなりの手間がかかります。Wixのコンテンツ(記事・画像・ページ構成)はWix独自の形式で管理されており、WordPressへの直接インポート機能はありません。移行する場合は手作業でのコンテンツ移植が主体になります。最初からWordPressで始める場合と比べて、移行コストが相当大きくなることは念頭に置いておいてください。
Q. 中小企業が選ぶべきホームページ作成ツールの基準は何ですか?
更新頻度・SEO優先度・予算の3点が主な判断基準です。SEOと継続更新を重視するならWordPressが最有力候補です。手軽さとスピードを優先するならWixやSTUDIO、シンプルなサイトならJimdoやペライチも選択肢になります。「どれが正しい」ではなく「自社の目的に合っているか」で選ぶことが最も重要です。
まとめ:ツール選定の3軸を整理する
改めて整理します。
費用の観点では、WordPressは月1,100〜1,500円程度から始められ、クラウド型ツールも無料〜月額1,000円前後の選択肢があります。長期コストで見ると大きな差はありません。
SEOの観点では、WordPressが最も拡張性が高く、本腰を入れたコンテンツSEOに適しています。STUDIOはコアウェブバイタルが良好でブランドサイト向き。クラウド型の他のツールはSEOに制約があります。
更新しやすさの観点では、クラウド型ツール(Wix・Jimdo・ペライチ)が直感的で操作が簡単です。WordPressは初期設定のハードルはあるものの、慣れれば日常的な更新はスムーズです。
ただし繰り返しになりますが、どのツールを選んでも、更新し続けなければ成果は出ません。
ツール選定に迷っている方、選んだはいいが更新が止まっている方、一度現状を整理してみませんか。
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