写真は100枚、投稿は週1回、店名と住所と電話番号をそろえれば順位が2〜3上がる。 MEO対策のチェックリストで見かける数字ですが、Googleの公式ヘルプには出てきません。 先に片づけるべきなのは、数字ではなく、Googleが公開している前提のほうです。
2026年9月、Googleビジネスプロフィールのヘルプとガイドラインを中心に、Googleの公式ページを20以上読み直し、MEO対策のチェックリストとして公開されていた7項目と突き合わせました。営業時間とカテゴリの2項目は方向性どおりでした。残る5項目には、写真の枚数、順位の上がり幅、説明文の表示文字数、口コミ返信の期限、投稿の頻度という形で、公式には見当たらない数字や断定が入っていました。
この記事では、MEO対策で点検する項目を70にまとめ、Googleの公式ヘルプで確認できるものに(公式)、公式に定めはないものの実務上すすめるものに(実務)と付けています。70項目に一度に手をつける必要はありません。最初にやるのは、管理権限の確認と、店名・住所・カテゴリ・営業時間・電話番号を現実と合わせることの2つです。権限は崩れると後から守りにくく、店舗情報の正確さは、Googleが表示されやすさとの関係をはっきり書いている部分だからです。
順位の決まり方、点検が止まる原因、今日からの5段階、70項目の全体、公式で確認できない定説、続ける仕組みの順に進みます。
MEO対策の前提|Googleが公開している順位の決まり方
MEO対策とは、Googleマップや検索のローカル検索結果で、自社の店舗情報が見つかり、選ばれやすくなるように整える取り組みです。
MEOは業界で広く使われている呼び名で、Googleのヘルプでは「ローカル検索結果」と書かれています。呼び方は違っても、手を入れる対象は同じです。Googleビジネスプロフィール(GBP)と、その先にある店舗のWebサイトです。以下、Googleビジネスプロフィールを「プロフィール」と書きます。
Googleは、ローカル検索結果の順位が主に関連性、距離、知名度の3つで決まると公開しています。関連性は、検索された言葉とプロフィールの内容がどれだけ合っているか。距離は、検索した人から店舗までの距離。知名度は、その店がどれだけ広く知られているかで、リンクしているウェブサイトの数や口コミの数といった情報も使われると説明されています。
このうち距離は、店を動かさない限り変えられません。ここは割り切るしかない。自社で動かせるのは関連性と知名度です。関連性については、情報が充実していて正確なほど表示される可能性が高くなること、選んだカテゴリがランキングに影響することが、公式ヘルプに書かれています。知名度については、口コミの数と評価、リンクしているウェブサイトの数が材料になります。
もう1つ、順位とは別に確実に手を入れられる部分があって、それが見た人の行動です。プロフィールを見た人が、電話をかけるか、ルートを調べるか、予約に進むか。見た人が迷わず行動できるかどうかは、プロフィールとリンク先の中身で決まります。
Googleは、検索アルゴリズムの詳細は公開しておらず、お金を受け取って順位を上げることもないと明記しています。
「これをやれば何位上がる」と言い切れる根拠は、公式にはありません。
前提はこれだけシンプルなのに、点検が途中で止まることがあります。止まる理由は、作業の量よりも手前にあります。
MEO対策が進まない3つの原因
MEO対策が進まない原因とは、作業の多さではなく、何を信じてどの順で進めるか、誰が続けるかが決まっていないことです。
根拠の違う情報が、同じ重さで届く
MEO対策の情報には、Googleが公式に書いていること、海外の会社が集計した傾向、実務家の経験則が混ざっています。これらが同じ「やるべきこと」として並ぶと、写真を100枚撮る計画は立てたのに、メインカテゴリは中心事業とずれたまま、という順番の逆転が起こりえます。
根拠の種類が分からなければ、優先順位もつけられません。この記事が70項目すべてに(公式)か(実務)を付けているのは、そのためです。
担当と権限が、1人に張り付いている
Googleはヘルプの中で、パスワードを共有せずに各自のアカウントで管理すること、退職した従業員のアクセス権を削除することをすすめています。権限を持つ人が1人しかいないと、その人が忙しい月には点検が止まり、その人が辞めると、誰も触れないプロフィールが残ります。
しかもプロフィールは、自社が触らなくても変わることがある。Googleは、ユーザーからの報告などをもとにプロフィールを更新する場合があると説明しています。見ている人がいなければ、その変更にも気づけません。
順位だけで、うまくいったかを決めている
ローカル検索の順位は、検索する人の場所によって変わります。距離が順位の要素に入っている以上、店の前で調べた順位と、駅の反対側で調べた順位が違うのは自然なことです。1回調べた順位だけで良し悪しを決めると、MEO対策の効果を見誤ります。
判断に使いやすいのは、プロフィールの「パフォーマンス」で確認できる数字です。検索に使われた語句、閲覧数、通話、ルート、ウェブサイトのクリック、予約などが並びます。表示される指標は業種によって異なります。
原因が見えたら、次は順番です。
今日から進める優先順位|70項目の前に決める5段階
優先順位とは、取り返しにくい損失から先に塞ぎ、そのあとで表示と選ばれ方に効く順に、作業を並べたものです。
MEO対策の70項目を上から順にこなすより、次の5段階で進めるほうが手戻りは少なくなります。括弧内の番号は、後半のチェックリストの項目番号です。
第1段階 管理権限を確かめる(項目1〜6)
最初は権限です。オーナー確認が済んでいるか、メインのオーナーが誰のアカウントか、退職者や契約の終わった業者が管理者に残っていないかを見ます。ここが崩れていると、ほかの項目を直しても、直した内容を守れません。
第2段階 店名・住所・カテゴリ・営業時間・電話を現実と合わせる(項目7〜17)
情報が充実していて正確なほどローカル検索結果に表示される可能性が高くなる、とGoogleが書いているのが、この部分です。ビジネス名に地域名や業種を足していないか、住所と地図のピンは正しいか、メインカテゴリは中心事業を表しているか、祝日の営業時間は入っているか。ビジネス名への言葉の追加は、プロフィールが停止される原因になるとガイドラインに書かれています。
第3段階 口コミを頼む入口を1つ作る(項目29〜34)
口コミの数と評価は、知名度の材料です。依頼用のリンクかQRコードを1つ用意し、会計後や納品後など、声をかける場面を決めます。同時に、特典と交換しない、満足していそうな人だけに頼まない、書く内容を指定しない、という禁止事項も確認しておくと安心です。
第4段階 来店前の迷いを消す(項目22・25・38〜40)
サービスと料金、予約リンク、外観と店内と入口の写真をそろえます。プロフィールを見た人が、行くかどうかを決めるための材料です。
第5段階 測る準備をする(項目62〜64)
パフォーマンス画面の見方を確認し、プロフィールに載せるWebサイトのURLに計測用のパラメータを付けます。これを先にしておかないと、第1〜4段階の効果を後から比べられません。
第1段階と第2段階は、どれもプロフィールの編集画面と、各自のGoogleアカウントの設定で完結する作業です。ここまで終われば、取り返しにくいリスクと、表示に直結する部分は押さえられます。残りは、MEO対策の効果を広げていく項目になります。
ここからが70項目の全体です。
MEO対策チェックリスト70項目|公式と実務を分けて確認
MEO対策チェックリストとは、プロフィールの管理権限から口コミ、店舗サイト、計測までを、抜けなく点検するための確認項目の一覧です。
各項目の末尾に、根拠の種類を付けています。(公式)はGoogleの公式ヘルプやガイドラインで確認できる内容、(実務)は公式に数値や手順の定めはないものの、実務上すすめる内容です。機能の名前や表示される場所は変わることがあるため、2026年9月時点の公式ヘルプの記述に合わせています。
A 所有権と安全性(項目1〜6)
第1段階の中身です。1つでも崩れていると、ほかの項目を直しても守りきれません。
- 1:プロフィールのオーナー確認を済ませる(公式)
- 2:メインのオーナーを、店舗や事業者側のGoogleアカウントにする。メインのオーナーに設定できるのは1人だけ(実務)
- 3:パスワードを共有せず、各自のGoogleアカウントをオーナーか管理者として招待する(公式)
- 4:退職した従業員や契約の終わった業者など、不要なアクセス権を削除する(公式)
- 5:管理に使うGoogleアカウントで2段階認証を有効にする(公式)
- 6:全店舗のプロフィールが申請済みかを確かめる。Googleを名乗る有料の勧誘や、確認コードを聞き出そうとする連絡には応じない(公式)
B 店舗情報とガイドライン(項目7〜14)
ガイドラインに反すると、順位の前にプロフィールそのものが停止される場合があります。7はビジネス名、10と11は非店舗型の設定で、どちらもガイドラインに具体的な定めがあります。
- 7:ビジネス名を、看板や名刺で実際に使っている名前と一致させる。地域名、業種、キャッチコピーを足さない(公式)
- 8:住所を正確に入力し、地図のピンが店舗の位置を正しく指しているか確認する(公式)
- 9:ストリートビューや地図の表示で、建物と入口が正しく見えるか確認する(実務)
- 10:客先に出向いてサービスを提供し、拠点では接客しない事業は、住所を非表示にしてサービス提供地域を設定する(公式)
- 11:サービス提供地域は実態に合わせる。上限は20か所で、拠点から車で約2時間以内に収めるのが目安(公式)
- 12:旧店名、旧住所、電話番号でも検索し、同じ店のプロフィールが重複していないか確認する(公式)
- 13:移転やサービスの追加を理由に、新しいプロフィールを作らない。既存のプロフィールを更新する(公式)
- 14:臨時休業と閉業のマークを使い分け、休業の表示を営業再開後まで残さない(公式)
C プロフィールの入力(項目15〜21)
関連性を左右する中心の項目です。15のカテゴリは、Googleがランキングに影響すると明記しています。
- 15:メインカテゴリは、中心事業を最も具体的に表すものを選ぶ。追加カテゴリは9つまで選べるが、実際の事業に当てはまるものに絞る(公式)
- 16:通常の営業時間に加え、祝日などの特別営業時間と、サービスごとの詳しい営業時間を設定する(公式)
- 17:拠点に直接つながる電話番号と、公式サイトのURLを登録する(公式)
- 18:開業日を年と月で登録する(公式)
- 19:駐車場、Wi-Fi、支払い方法、バリアフリーなどの属性を、実態どおりに設定する(公式)
- 20:利用できる地域であれば、ソーシャルメディアのリンクを追加する(公式)
- 21:ビジネスの説明を全角375文字(半角750文字)以内で書く。URLや価格、セールの情報は入れず、提供している商品やサービス、他社との違い、事業年数を中心にする(公式)
D 商品・サービス・予約の導線(項目22〜28)
見つけてもらった後に、行動へ進めるかを決める項目です。業種によって使える機能が違うため、自社のプロフィールに表示されない項目は飛ばして構いません。
- 22:提供しているサービスを、説明と価格を付けて登録する(公式)
- 23:飲食店はメニューを登録する。人気の品だけを抜き出したメニューにしない(公式)
- 24:商品の掲載は、機能が提供されている国と業種の場合に設定する(公式)
- 25:予約リンクを設定する(公式)
- 26:飲食店は、料理の注文やテイクアウトのリンクを設定する(公式)
- 27:リンクが複数あるときは、自社の公式リンクを優先リンクに設定する(公式)
- 28:第三者の予約や注文のリンクが自動で表示されていないか確認し、不要なら削除する(公式)
E 口コミ(項目29〜37)
口コミは知名度の材料であると同時に、禁止事項がいちばん多い領域です。31〜34に当たる依頼の仕方は、ポリシー上の禁止行為で、口コミの削除や投稿の制限の対象になります。ここだけは、知らなかったでは済まない。
- 29:口コミを依頼するためのリンクかQRコードを用意する(公式)
- 30:会計後、納品後、相談が解決した後など、依頼する場面を決めておく(実務)
- 31:満足していそうな人だけを選んで依頼しない。否定的な口コミの投稿を妨げない(公式)
- 32:割引や特典と引き換えに口コミを依頼しない(公式)
- 33:その場で書くよう強要しない。短期間に不自然な数をまとめて集めない(公式)
- 34:書いてほしい内容やキーワードを指定しない(公式)
- 35:返信は簡潔に、口コミの内容に合わせて書く。すべての口コミに定型の感謝を返す必要はない(公式)
- 36:否定的な口コミへの返信で、投稿者の個人情報を書かない(公式)
- 37:削除を求める報告は、ポリシーに違反している口コミに限る(公式)
F 写真と動画(項目38〜44)
写真は枚数の目標より、来店前に知りたいことが写っているかで選びます。Googleの推奨は、種類ごとに少なくとも3枚です。
- 38:ロゴとカバー写真を設定する。ただし、カバー写真が必ず最初に表示されるとは限らない(公式)
- 39:外観、店内、商品、サービスの様子、スタッフの写真を、種類ごとに少なくとも3枚そろえる(公式)
- 40:入口、駐車場、座席、個室など、初めての人が迷いやすい場所を写真で見せる(実務)
- 41:改装前の内装や販売を終えた商品など、今の店と違う写真を整理する(実務)
- 42:利用者が投稿した写真を定期的に確認し、不適切なものは報告する(実務)
- 43:大幅な加工、過度なフィルタ、AIの使用を避け、店の雰囲気をありのまま伝える写真を使う(公式)
- 44:動画を載せるときは、30秒以内、75MB以下、720p以上で用意する(公式)
G 投稿とQ&A(項目45〜49)
投稿の頻度と順位の関係を示す公式の記述はありません。投稿は、来店を決める材料を届ける場所として使います。
- 45:投稿は、季節の商品、臨時営業、イベント、受付状況など、来店を決める材料を伝えるために使う(公式)
- 46:投稿にボタンとリンクを設定する。説明文に電話番号を入れると不承認になる場合がある(公式)
- 47:期間を設定しない投稿は6か月でアーカイブされる。終わった情報を残したままにしない(公式)
- 48:Q&Aが表示される業種と地域であれば、オーナーとして正確に回答する(公式)
- 49:Q&Aに誤った回答や古い回答が残っていないか確認する(実務)
H 店舗サイト側のローカルSEO(項目50〜57)
プロフィールのリンク先が弱いと、見つけてもらっても判断材料が足りません。ここはローカルSEOのうち自社サイトで手を入れる部分で、MEO対策とWebサイトの運用が重なる場所です。
- 50:プロフィールのウェブサイト欄から、その店舗に最も合うページへつなぐ(実務)
- 51:店舗ページに、正式な店名、住所、電話番号、営業時間、アクセス、駐車場、主なサービス、料金、予約方法、対応地域、写真、よくある質問をまとめる(実務)
- 52:店舗ページのタイトルと見出しに、地域名とサービス名を自然に入れる(実務)
- 53:地名を羅列したり、地名だけを差し替えたページを量産したりしない。実在する店舗ごとにページを作る(公式)
- 54:サイト内のほかのページから、店舗ページへリンクする(実務)
- 55:LocalBusinessの構造化データを実装し、リッチリザルトテストで確認する(公式)
- 56:Search Consoleで、店舗ページがインデックスに登録されているか確認する(実務)
- 57:スマートフォンでの表示、HTTPS、表示速度、電話と予約フォームの動作を確認する(実務)
表示速度やインデックスなど、サイト側の技術的な確認はテクニカルSEOとは?検索順位を上げるための基本と実践ガイドで詳しく扱っています。
I 外部の評判と知名度(項目58〜61)
知名度には、リンクしているウェブサイトの数などの情報も使われるとGoogleは説明しています。ただし、数を集める競争ではありません。
- 58:業界ポータル、地域の情報サイト、予約サイト、ほかの地図サービス、SNSに載っている店名、住所、電話番号を最新にする(実務)
- 59:古い住所や電話番号が残るページ、重複して作られたページを見つけ、修正か削除を依頼する(実務)
- 60:商工会、業界団体、取引先、地域のメディアなど、実際に関係のある相手から紹介やリンクを得る(実務)
- 61:順位を上げる目的でリンクを買ったり、過剰な相互リンクを組んだりしない(公式)
J 計測(項目62〜66)
第5段階の中身です。順位は検索する場所で変わるため、行動の数字と組み合わせて判断します。
- 62:プロフィールのパフォーマンスで、検索に使われた語句、閲覧数、通話、ルート、ウェブサイトのクリック、予約などを確認する。検索語句の数字は毎月月初に更新される(公式)
- 63:プロフィールに載せるWebサイトのURLにUTMパラメータを付け、GA4でプロフィール経由の流入を分けて見る(実務)
- 64:順位だけでなく、通話、予約、問い合わせ、来店、売上、口コミの件数を指標にする(実務)
- 65:順位を確かめるときは、調べる場所と語句を決めて、毎回同じ条件で見る(実務)
- 66:設定を変えた日を記録し、数字の変化と結び付けられるようにする(実務)
Search ConsoleとGA4をどの順番で見るかは、サーチコンソールとGA4の分析方法|SEO改善の優先順位が分かる7画面チェックにまとめています。
K 継続確認と停止への備え(項目67〜70)
プロフィールは、自社が触らなくても変わることがあります。最後の4項目は、変化に気づき、万一の停止に備えるためのものです。
- 67:Googleによる変更がないか、週に1回を目安に確認する。Googleが変更した情報は青い文字で表示される(実務)
- 68:新しい口コミや情報の変更に気づけるよう、通知を受け取れる状態にしておく(実務)
- 69:事業登録の書類、営業許可証、納税証明書、公共料金の請求書などを、停止時の再審査に備えて保管する(公式)
- 70:停止や再審査の最中に、同じ店舗の新しいプロフィールを作らない(公式)
公式で確認できないMEO対策の定説
ここでいう定説とは、MEO対策の情報として紹介されることがあるものの、Googleの公式ヘルプの現行記述では根拠を確認できない数字や断定のことです。
定説がすべて間違いだという意味ではありません。困るのは、公式の事実と同じ重さで扱われて、MEO対策の優先順位を狂わせることです。
写真は100枚あれば反応が何倍にもなる
「写真が100枚を超えると電話やルート検索が何倍にもなる」といった数字は、Googleの公式ヘルプには見当たりません。公式が示しているのは、外観、店内、商品、スタッフなど、種類ごとに少なくとも3枚という推奨です。
海外の観察データでは、写真の多いプロフィールほど上位に入りやすい傾向は出ています。ローカルSEOツールのLocaloが2026年に公開した分析(約1万6000件のプロフィールが対象)でも、写真の数で分けたときの上位3位に入る割合には、25ポイントほどの差がありました。ただ、同じ分析は、相関であって因果ではないと明記しています。繁盛している店ほど写真も口コミも増える、という逆向きの説明も成り立つからです。
枚数を目標にするより、来店前に知りたいことが写っているかで選ぶほうが、判断に迷いません。
週1回投稿すれば順位が上がる
投稿の頻度と順位の関係を示す記述は、公式ヘルプにありません。公式が説明している投稿の役割は、お知らせや特典、イベントを伝えて来店を促すことです。
Localoの同じ分析では、月に8本以上投稿しているプロフィールの上位3位の割合は70.5%で、月1本未満の73.0%を上回りませんでした。差が出たのは頻度ではなく公開中の投稿の本数で、10本以上のプロフィールは73.0%、1〜9本は66.0%です。これも相関で、投稿を増やせば順位が上がるという証明ではありません。
週1回という数字に縛られるより、伝える中身があるときに出し、期間を設定しない投稿は6か月でアーカイブされる前提で、古い情報を残さない。そのほうが、読む人にとって意味のある投稿になります。
店名・住所・電話をそろえると2〜3ランク上がる
店名、住所、電話番号を正しく保つこと自体は大切です。ただ、「そろえれば平均で2〜3ランク上がる」という上がり幅の根拠は、公式には見当たりません。公式が求めているのは、看板どおりの名前、正確な住所、拠点に直接つながる電話番号です。
表記を一字一句そろえる作業より先に、旧店名や旧住所、使っていない電話番号が残っていないか、同じ店のプロフィールが重複していないかを確かめてください。重複と見なされたプロフィールは、Google検索やマップに表示されなくなるとGoogleは説明しています。
説明文は最初の220字しか読まれない
説明文がどこまで表示されるかについて、固定の文字数は公式ヘルプに書かれていません。書かれているのは上限で、全角375文字(半角750文字)以下です。URLやHTMLは入れられず、セールや価格ではなく、提供している商品やサービス、他社との違い、事業年数などを書くよう案内されています。
大事なことを最初の数行に置く書き方は、表示の仕様に関係なく読みやすさにつながります。220字という数字を信じる必要はありません。
口コミの返信は24時間以内が必須
公式ヘルプは返信を速やかに行うことをすすめていますが、24時間という期限は書かれていません。むしろ、長すぎる返信は読まれにくいこと、すべての口コミに感謝を公開する必要はないことが書かれています。
期限を守るために定型文を貼り続けるより、内容に合わせた短い返信を、無理のない間隔で続けるほうが、公式の案内に沿った運用でしょう。
上位店と同じカテゴリにし、店名にキーワードを入れる
Whitesparkという会社がまとめている専門家調査の2026年版(47人が187の要因を採点)では、メインカテゴリが1位、店名に含まれるキーワードが3位でした。専門家の採点では、店名の言葉が順位に効く要因の上位に置かれている、ということです。
ただし、実際の名前にない地域名や業種を店名に足すことは、Googleのガイドラインで禁じられており、プロフィールが停止される場合があります。カテゴリも、上位店をまねるのではなく、自社の中心事業を最も具体的に表すものを、できるだけ少なく選ぶよう案内されています。
効くかどうかの前に、許されるかどうかを見る。
定説を外すと、残るのは地味な作業ばかりです。正直、派手さはありません。そして地味な作業ほど、続けるのが難しくなります。
MEO対策を続ける仕組み|自分でできる範囲と止まりやすいところ
運用の仕組み化とは、点検の手順と担当者を決め、誰が見ても同じ順番で確認できる状態にしておくことです。
MEO対策の70項目のうち、初回の点検は自社で進められます。多くはプロフィールの編集画面で完結し、Googleはプロフィールの作成やオーナー確認に料金を請求しないと明記しています。
正直、ここからが本番。止まりやすいのは2回目以降です。パフォーマンスの確認(62)、Googleによる変更の確認(67)、口コミへの返信(35)、利用者の写真やQ&Aの見直し(42・49)、店舗ページの更新(51)。1回ずつは小さな作業でも、担当が決まっていなければ後回しになり、営業時間を変えたのにプロフィールは古いまま、という状態になりかねません。
月1回の点検は、次の順番に固定しておくと迷いません。
- パフォーマンスで、通話、ルート、ウェブサイトのクリック、予約の増減を見る
- Googleによる変更がないかを見る
- 未返信の口コミと、ポリシー違反の疑いがある口コミを見る
- 利用者が投稿した写真とQ&Aを見る
- 変更した設定と日付を記録する
ここまでは、手順を紙1枚にしておけば社内で回せます。難しいのは、この点検を担当者の忙しさに左右されずに毎月続けることと、点検で見えた課題を店舗ページや記事の更新まで進めることです。
点検の手順を型にして、材料をそろえる作業をAIに任せ、人は確認と承認だけをする。Mirai&のAI人格® Web運用は、企業の強みや業界知識を学習させたAI人格を専属の担当者として置き、Webサイトのキーワード選定、記事の作成、WordPressへの入稿、月次の分析と改善提案までを仕組みにするサービスです。MEO対策のチェックリストでいえば、店舗サイト側(50〜57)と計測(62〜66)に重なる領域で、プロフィールそのものの運用代行や診断ではありません。
同じページから申し込める無料診断では、競合サイトには流入があるのに自社サイトには流入していない検索キーワードを洗い出し、「競合キーワード分析レポート」としてPDFで届けています。店舗ページや記事で取りこぼしている検索語を知るための材料です。
よくある質問
MEO対策は自分でできますか
できます。このチェックリストの70項目の多くは、Googleビジネスプロフィールの編集画面と、管理するGoogleアカウントの設定だけで済む作業です。Googleはプロフィールの作成やオーナー確認に料金を請求しないと明記し、有料の勧誘に注意するよう呼びかけています。難しいのは初回の設定より、月次の点検を続けることです。
MEO対策の効果はどのくらいで出ますか
効果が出るまでの期間について、Googleは目安を公開していません。編集した内容の反映にも時間がかかる場合があり、たとえば属性の審査は通常10分ほど、長いと最大30日と案内されています。変更した日を記録し、パフォーマンスの数字を月単位で比べると判断しやすくなります。
Googleビジネスプロフィールの写真は何枚あればいいですか
Googleの公式ヘルプが推奨しているのは、外観、店内、商品、サービス、チームなど、種類ごとに少なくとも3枚です。「100枚以上」といった枚数の基準は、公式には書かれていません。ピントが合って明るく、大幅な加工のない写真で、来店前に知りたいことが伝わるかを基準に選んでください。
口コミを増やすために特典を付けてもいいですか
付けてはいけません。割引や無料の商品と引き換えに口コミを依頼することは、Googleのポリシーで禁止されています。満足していそうな人だけに頼むこと、書く内容を指定することも禁止です。依頼用のリンクかQRコードを用意し、会計後などの決まった場面で、すべてのお客様に同じように声をかける方法が安全です。
Googleビジネスプロフィールの投稿は毎週必要ですか
必要ありません。投稿の頻度が順位に影響するという記述は、公式ヘルプにはありません。伝える中身があるときに出し、期間を設定しない投稿は6か月でアーカイブされることを踏まえて、古い情報を残さないように管理してください。
まとめ|MEO対策は正確さ、口コミ、計測の順に
MEO対策は、定説の数字を追うより、Googleが公開している前提から順に片づけるほうが迷いません。
- 管理権限を確かめる(項目1〜6)
- 店名、住所、カテゴリ、営業時間、電話番号を現実と合わせる(項目7〜17)
- 口コミを頼む入口を作り、禁止事項を避ける(項目29〜37)
- 来店前の迷いを消す写真と、予約やサービスの情報をそろえる(項目22〜28・38〜44)
- 数字で測り、変更した日を記録する(項目62〜66)
70項目は一度で終わるリストではなく、MEO対策を月に一度見直すための地図として使ってください。店舗ページを含めたWebサイトの運用体制について相談したい場合は、お問い合わせから連絡できます。





