プレスリリースを配信して1か月、検索の数字はほとんど動いていない。 「被リンクが付けば順位が上がる」と聞いていたのに、何が足りなかったのか。 プレスリリースSEOの手がかりは、配信ページに付いたリンクの属性にありました。
2026年10月12日、Mirai&が自社でPR TIMESから配信したプレスリリース1本の配信ページを確かめたところ、miraiand.com へ向くリンク4本すべてにrel=”nofollow”が付いていました。少なくともこの1本を見る限り、「リンクをもらえば順位が上がる」という期待だけでプレスリリースを出すのは危うい。プレスリリースのSEO効果を左右するのは、記者が自分の判断で書く記事、社名やサービス名での指名検索、検索結果に並ぶ入口という3つの経路と、それを毎月続ける仕組みです。
今野健介(Mirai&株式会社代表)は、2008年に楽天市場へ出店してから18年、EC・SEO・Web運用の現場に立ってきました。その中で、プレスリリースを「検索で見つけてもらう資産」に育てた会社と、何年出しても数字が動かない会社の違いを見てきました。この記事では、nofollowの実態とGoogleの公式な説明を確かめたうえで、検索で効く書き方・配り方・続け方を、今日から使える手順まで落とし込みます。
プレスリリースの作成から配信までを仕組みにしている実例として、先にAI人格®プレスリリースをご覧いただくこともできます。
プレスリリースSEOとは何か。被リンク・指名検索・ブランド認知の三層構造
プレスリリースSEOとは、メディアへの情報発信をきっかけに、被リンク・指名検索・ブランド認知の3つを積み上げ、検索での見つかりやすさを高める取り組みです。
通常のコンテンツSEOは「自社サイトの記事を検索上位に出す」ことを主な目的にします。一方のプレスリリースSEOは、外部のメディアや配信サイトを経由して、自社の名前と情報が検索の場に増えていくことを狙います。入口が自社サイトの外にある。この違いを押さえないまま配信を続けると、「出しているのに順位が変わらない」という状態から抜け出せません。
三層のうち、いちばん誤解されやすいのが1層目の被リンクです。
被リンク獲得の仕組みとドメイン評価
外部サイトからのリンクは、Googleがページを見つけ、評価を考えるときの材料の一つです。ただし、すべてのリンクが同じ扱いを受けるわけではありません。
プレスリリースの場合、配信ページなどから自社サイトへ向くリンクに、rel=”nofollow”などの属性が付いている場合があります。Mirai&の1本では、後で見るとおり4本すべてに付いていました。属性が付いたリンクをGoogleがどう扱うかは、次のH2で公式の説明を確かめます。
属性は配信先やページによって違い得るため、期待値を決める前に、まず自社のリリースページで属性を確かめます。そのうえで、掲載による露出と、そこから生まれる指名検索まで含めて効果を見ていく。この順番が現実的です。
なお、サイト全体の評価を外部ツールで測る指標については、ドメインパワーとは?測定方法と上げ方を徹底解説【2026年版】で整理しています。プレスリリースの効果を判断するときも、外部ツールの数値だけで決めず、検索での表示や指名検索の変化とあわせて見るのがおすすめです。
指名検索増加とブランドSEOへの貢献
プレスリリースのもう一つの効果は、指名検索の増加です。メディアに掲載されると、記事を読んだ人が会社名やサービス名で検索するようになります。
指名検索で効いてくるのは、検索結果の1ページ目に「複数の入口」があることです。公式サイトだけでなく、プレスリリースの配信ページ、記事にしてくれた外部メディア、noteなどの発信が並ぶと、検索した人は第三者の情報でも会社を確かめられます。公式サイトの言葉だけでは判断しない人にとって、この情報の厚みが「この会社なら話を聞いてもいい」という安心につながります。
指名検索が増えたかどうかは、Google Search Consoleで社名・サービス名を含む検索語の表示回数を、配信の前後で比べるのが確実です。順位がどう動くかは別の話として、まずは「名前で探される回数」が増えたかを測る。ここが出発点です。
3層目のブランド認知は、検索の前の段階の話です。掲載をきっかけに社名やサービス名を知る人が増えれば、比較や相談の候補に挙がる場面が生まれることがあります。数字には表れにくい層なので、指名検索の変化とあわせて、問い合わせの際に「どこで知ったか」を聞くなどして確かめていきます。
1層目の被リンクは、実際どうなっているのか。自社の配信ページで確かめた結果から見ていきます。
プレスリリースで被リンクは取れるのか(nofollowの実態)
プレスリリースの被リンクとは、配信ページや転載先、記事にしたメディアのページから自社サイトへ向くリンクのことです。リンクが付くこと自体は珍しくありません。問題は、そのリンクにどんな属性が付いていて、Googleがどう扱うと説明しているかです。
自社のPR TIMES配信ページで確かめた4本のリンク
Mirai&がPR TIMESで配信したリリース(商標登録した「AI人格」を使ったWeb制作の手法の発表)について、2026年10月12日に取得した配信ページのHTMLを確認しました。
- miraiand.com へ向くリンクは4本
- 4本すべてにrel=”nofollow”が付いていた
- そのうち2本は、ユーザー投稿のリンクを示すugcも併記されていた
ただし、これは自社のリリース1本を、PR TIMES本体の配信ページで確かめた結果です。提携メディアへの転載ページや、ほかの配信サービス、ほかのリリースでどうなっているかは確認していません。ページの表示後にスクリプトで書き換わる部分も見ていないため、すべての配信ページに当てはまるとは言えません。言えるのは、「少なくとも自社の1本では、配信ページのリンクに属性が付いていた」ということです。
Googleはnofollowをどう説明しているか
属性付きのリンクについて、Googleの外部リンクの rel 属性に関する公式ページは次のように説明しています。
「一般に、このような rel 属性でマークアップされたリンクがたどられることはありません。リンクされているページは、サイトマップや他のサイトからのリンクなど、他の方法で発見されることがあるため、依然としてクロールされる可能性があります。」
一方、2019年のGoogle検索セントラルの公式ブログでの説明はこうです。
“All the link attributes, sponsored, ugc, and nofollow, now work today as hints for us to incorporate for ranking purposes. For crawling and indexing purposes, nofollow will become a hint as of March 1, 2020.”
(日本語訳)「sponsored、ugc、nofollowのリンク属性はいずれも、現在は順位付けの目的で取り入れるためのヒントとして機能しています。クロールとインデックスの目的では、nofollowは2020年3月1日からヒントになります。」
ヒントとは、そのリンクを考慮するか除外するかをGoogleが判断する、という意味です。ここから言えるのは「nofollowのリンクは一般にはたどられず、考慮するかどうかはGoogleが決める」というところまで。「評価は一切渡らない」とも、「評価が渡るから順位が上がる」とも言い切れません。どちらかに断定している情報を見かけたら、根拠になっている公式の文言を確かめてみてください。
スパムポリシーがプレスリリースに触れている箇所
もう一つ押さえておきたいのが、Googleのスパムに関するポリシーです。リンクスパムの例の中に、次の記述があります。
「ランキング クレジットを転送するリンク、または他のサイトで配布されている記事、ゲスト投稿、プレスリリース内の作為的なアンカー テキスト リンクを含む記事に対して支払いが行われる記事広告やネイティブ広告」
読むときに落としてはいけない前提があります。これは「対価が支払われる記事広告やネイティブ広告」の例として挙げられた記述です。プレスリリースに自社のURLを載せること自体や、プレスリリースのリンクすべてがスパムだと言っているわけではありません。
それでも、実務上の結論ははっきりしています。リリース本文で、検索順位を動かす目的で対策キーワードをアンカーテキストに作り込むのはやめておきましょう。サービス名や移動先のページ名のように、読んだ人がどこへ行くのか分かる自然な文言でリンクを置く。これなら、ポリシーの記述に近づく心配をせずに済みます。
リンク以外で検索に効く3つの経路
リンク単体に頼らないとしたら、プレスリリースは検索のどこに効くのか。Mirai&では次の3つの経路で考えています。いずれも「必ず効果が出る」と確かめられたものではなく、配信の前後で測って判断するための見立てです。
1つ目は、記者が自分の判断で書く記事です。配信ページは配信サービスの持ち物ですが、記者がリリースを読み、取材し、自分の記事の中で自社サイトを紹介した場合、そのリンクは配信ページのリンクとは性格が違います。こうした記事を生むには、配信サービスに載せるだけでなく、記者に直接情報を届ける動きが要ります。記者クラブへの資料提供(投げ込み)の手順は『プレスリリースの投げ込みガイド|記者クラブ一覧と配布方法【2026年版】』でまとめています。
2つ目は、指名検索です。掲載を見た人が社名やサービス名で検索し、その検索結果に公式サイト・配信ページ・掲載記事が並ぶ。前の節で触れた「複数の入口」は、ここで効いてきます。
3つ目は、リリースページそのものの表示です。配信ページが、社名やサービス名、リリースの話題で検索されたときに結果に並ぶことがあります。自社サイトの外にもう一つ入口ができる、と考えると分かりやすいかもしれません。
この3つの経路と相性がよいネタの切り口は、次の3つです。
- 商標登録・特許取得: 「サービス名 商標」「技術名 特許」のように、名前と一緒に検索される語で、自社の情報が並ぶ入口を増やすきっかけになります。Mirai&がPR TIMESで配信したのも、商標登録した「AI人格」を使った手法の発表でした。
- 調査リリース: 自社で集めたアンケートや業界データは、メディアやブログにとって引用する理由になるはずです。引用元として紹介されれば、記者や書き手の判断によるリンクが生まれることもあります。
- オフィス移転・新店舗: 「駅名+業種」「市区町村名+業種」のような地域の検索語と結びつく切り口です。Googleマップでの見え方は、Googleビジネスプロフィールの情報を別に更新しておく必要がある点に注意してください。
被リンクサービスのおすすめを聞かれたときの判断基準
「プレスリリースを使った被リンクサービスでおすすめは?」「被リンク獲得に強い会社はどこ?」は、検索でもよく調べられている問いです。特定の会社名で答える前に、次の3点で見てください。
- リンクそのものを買う形になっていないか: スパムポリシーは、ランキングを上げることを目的としたリンクの売買や、ランキングクレジットを転送するリンクなどを含む記事に支払いが行われる記事広告・ネイティブ広告を、リンクスパムの例に挙げています。原稿作成や配信の作業に払う費用とは分けて確かめます。
- 対策キーワードのアンカーを作り込む提案になっていないか: リリース本文のリンクは、サービス名やページ名など自然な文言で十分です。
- 掲載や取材につながる配り方まで設計されているか: 配信先の選び方、記者への届け方、配信後の測り方まで含めて説明があるかを確かめます。
配信サービスや代行会社を使うこと自体に問題があるわけではありません。見るべきは、「何に対してお金を払い、何を成果として測るのか」を自社が理解しているかどうかです。そのうえで、記者にも検索にも届く書き方を見ていきましょう。
SEO効果が出るプレスリリースの書き方。5つの構成要件
SEO効果が出るプレスリリースとは、メディアが掲載したくなる「ニュース性」と、検索で見つけてもらうための「キーワード設計」を両立させたプレスリリースです。
この2つを同時に満たすのは難しそうに見えます。ただ、次の5つの構成要件を押さえれば、かなり再現性高く作れます。1つ目はタイトルにニュース性とキーワードを入れる、2つ目は冒頭100文字で概要が分かるリードを書く、3つ目は引用されやすいデータを入れる、4つ目は自社サイトへのリンクを自然に置く、5つ目は見出しで情報を整理する、です。タイトル・リード・本文という基本の組み立てを押さえたうえで、SEOの観点を重ねていきます。タイトル・リード文・本文の基本の組み立てから確認したい方は、『プレスリリースの書き方|新商品・イベント別の例文テンプレート無料配布』で目的別のテンプレートと一緒に整理しています。
タイトルと冒頭100文字でキーワードを自然配置する方法
1つ目と2つ目の要件は、タイトルと冒頭100文字にキーワードを自然に置くことです。「自然に」が肝心で、キーワードを詰め込んだ不自然なタイトルは、記者に読まれる前に弾かれます。
実践的なのは、「ニュース性のある具体的な動詞」とキーワードを組み合わせる方法です。
- 悪い例: 「プレスリリースSEO完全ガイド無料公開」(キーワードを並べただけで、何が新しいのかが分からない)
- 良い例: 「〇〇株式会社、AIを活用したプレスリリース作成支援サービスを提供開始」(企業名・動詞・サービス内容が明確)
冒頭の2〜3文には「サービス名・特徴・対象となる人への効果」を入れ、対策キーワードを自然に置きます。「この一文だけ読めば概要が分かる」リード文を意識すると、記者にも検索にも伝わりやすくなります。
引用されやすいデータと自社サイトへのリンクの置き方
3つ目の要件は、引用されやすいデータと数字です。具体的な数値があると、メディアは記事に引用しやすくなります。自社調査でも構いません。その場合は「N社を対象にした自社調査(2026年3月実施)」のように、対象・件数・時期を書き添えると根拠として扱いやすくなります。
4つ目の要件は、自社サイトへのリンクの置き方です。前の節で見たとおり、検索順位を動かす目的で対策キーワードをアンカーテキストに作り込むのは避けます。サービス名やページ名のように、読んだ人がどこへ移動するのか分かる文言で置いてください。リンク先が、リリースの内容と直接つながるページになっているかも確認します。
5つ目の要件は、見出しとスキャンのしやすさです。記者は短い時間で多くのリリースに目を通し、掲載するかを判断します。見出しで情報を区切り、重要な事実が流し読みでも拾える構成にしておくと、掲載の判断と検索の両方で読みやすくなります。
記者と読者に届く配信先の選び方
配信先をどこにするかは、プレスリリースSEOの成否を大きく左右する要素です。配信先をむやみに増やすより、自社の読者層が実際に読んでいるメディアに載ることを優先してください。
PR TIMESのような配信サービスは、リリースを公開し、メディア関係者や読者の目に触れる入口として使えます。一方で、自社の1本ではPR TIMES本体の配信ページの自社宛リンクがnofollowでした。リンクの扱いは配信先やページによって違い得るため、使う配信先ごとに属性を確かめ、記者や検索する人に情報を届ける入口としての役割も含めて選ぶのが現実的です。利用するときは、料金や無料で使える条件も事前に確かめておきます。設立間もない会社がPR TIMESを無料で使える条件は『PR TIMES無料で使える?スタートアップチャレンジの条件・申込手順を解説』で確認できます。
もう一つの柱が、業界専門メディアや記者への直接の情報提供です。自社の業界を継続して取り上げている媒体や記者を調べ、リリースの要点と取材に応じられる内容を添えて届ける。配信サービスに載せるだけでは届かない相手に、届けにいく動きです。
SEO広報の配信戦略。効果を最大化する配信頻度と時期
SEO広報の配信戦略とは、プレスリリースを出す頻度と時期を決め、露出と指名検索を継続的に積み上げるための運用設計です。
1回配信して効果が見えなかったからといって、プレスリリースSEOを諦めるのはまだ早い。検索での見つかりやすさは、1本の当たり外れより積み重ねで変わっていくものです。
頻度の目安として、Mirai&では月1〜4回を考えています。週1回を超えるペースは、ネタの質が落ちやすく、記者から見て「また同じ会社か」となりかねません。逆に年2〜3回では、配信のたびに担当者がやり方を思い出すところから始めることになります。まずは月1〜2回を安定して続けてください。品質と継続のバランスを取りやすい頻度です。
時期は、記者が自社の話題に目を向けやすいタイミングを選びます。業界のイベントや季節の話題と重なる時期は話題に乗りやすく、大型の発表が重なりやすい時期は埋もれやすい。自社の業界の年間カレンダーを見ながら決めてください。
配信後に露出を積み上げるnote・SNS連携の使い方
プレスリリースを配信だけで終わらせるのは、もったいない。配信後にnoteやSNSで発信を重ねると、検索結果やタイムラインに並ぶ入口を増やせます。
手順は次のとおりです。配信から24時間以内を目安に、noteにリリースの要約と背景の解説を投稿し、配信ページのURLを引用します。リリース本文をそのまま貼るのではなく、なぜこの発表をしたのか、どんな人に役立つのかといった、リリースに書ききれなかった話を足すのがポイントです。
SNSでは、配信当日にX(旧Twitter)でリリースの内容を引用しながら、背景をスレッドで補足します。目的は、検索の評価を直接動かすことではなく、リリースを見た人が社名で検索したときに、公式サイト以外にも確かめられる情報を用意しておくことです。
中小企業がSEO広報を仕組み化するためのフレームワーク
SEO広報の仕組み化とは、担当者の個人的なスキルに頼らず、月1本以上のプレスリリース配信を続けられる体制をつくることです。
「プレスリリースが続かない」問題の本質は、能力ではなく構造にあります。1本ごとにネタを探し、ゼロから書き、配信先を考える。この流れを毎回くり返すから続かないんです。テンプレートと配信先リストを用意して、「その場で判断する回数」を減らす設計が要ります。
月1本から始めるSEO広報の最小PDCA
最小単位の運用フローを、週ごとに分けて設計します。目安は、各週の作業を30分〜2時間程度に収めることです。
- 第1週 ネタ出し(30分): 新サービス・機能追加・イベント・提携・調査データ・受賞・人事を棚卸しする。思いつかない月は、次の節の6分類を上から順に見ていく
- 第2週 執筆とキーワード設計(1〜2時間): テンプレートで5W1Hと「なぜ今か」を明文化し、タイトルと冒頭100文字にキーワードを置く
- 第3週 配信と発信(1時間): 利用している配信サービスで配信し、記者への直接の情報提供、noteでの解説、SNSでの補足まで行う
- 第4週 測定(30分): リリースのタイトルでGoogle検索して掲載先を確かめ、Search Consoleで社名・サービス名を含む検索語の表示回数とクリック数を配信前と比べ、リンクレポートで参照元サイトを確認する
4週目の結果を、翌月の第1週のネタ出しに戻す。これで1周です。
ネタ出しで使える6つの分類
「うちには出すようなニュースがない」。プレスリリースを出す前に、多くの会社が最初にぶつかる思い込みです。ただ、新商品の発売や資金調達のような派手な話がなくても、プレスリリースは出せます。ネタに困ったら、次の6つの分類で社内の出来事を棚卸ししてみてください。
- 新商品・新サービス: 発売・提供開始、リニューアル、機能追加、期間限定品、他社とのコラボ、モニター募集。発売の前に予告リリースを出す方法もあります
- 企業・経営: 会社設立、業務提携、役員人事、オフィス移転、支店開設、商標登録、特許取得、認証の取得、周年記念、ロゴやWebサイトの刷新
- 実績・成果: 累計販売数や導入社数の節目、受賞、導入事例の公開
- イベント・キャンペーン: キャンペーン、展示会への出展、セミナーやウェビナー、期間限定店舗、新店舗のオープン
- 調査・コンテンツ: アンケート結果などの調査リリース、ホワイトペーパー、業界の勢力図をまとめたカオスマップ、書籍の出版、無料ツールの公開
- 組織・CSR: 社会貢献活動、週休3日制やリモートワーク恒久化・副業解禁といった新制度、採用活動、ユニークな福利厚生
この6分類を見てもピンとこない月は、「日常業務のプレスリリース化」という視点が使えます。たとえば「社内でAIを導入した結果、業務時間が月20時間減った」「18年のEC経験をもとに、自社の失敗事例をレポートとして公開した」。社内の出来事を、社会の関心ごとと結びつけて語る。この発想があれば、ネタは毎月見つかります。
社内で回すか、外に任せるか
仕組みを決めるとき、もう一つ避けて通れないのが「誰がやるか」です。社内に広報の担当者がいて、月1本の執筆と配信に毎月数時間を割けるなら、テンプレートと配信先リストを整えて社内で回せます。反対に、兼任の担当者しかいない、書く時間が取れない、記者への届け方が分からないという場合は、作成や配信を外に任せるのも選択肢です。費用だけでなく、どの工程を任せ、どの工程を社内に残すかで考えると判断しやすくなります。社内で回すか外に任せるかを費用と仕事の分け方から決めたい方は、『広報・PR外注の費用相場と料金体系|内製との分け方と外注先の選び方』をご覧ください。
AI人格でプレスリリース生成を自動化する選択肢
月1〜4本の配信を続けるうえで、いちばん大きなボトルネックになるのが執筆の工数です。キーワード設計、構成、本文、配信用の体裁への変換。これを毎回人の手でやると、1本ごとに数時間の作業がくり返し発生します。
ここで選択肢になるのが、AI人格を使ったプレスリリース作成の仕組み化です。Mirai&が提供するAI人格プレスリリースは、企業のブランドトーンやキーワードの方針をAI人格として定義したうえで、原稿を作成します。サービスページの表示(2026年10月12日時点)では、記事1本のトライアルが19,800円(税別)、原稿作成から5媒体への配信までを行うスタンダードが単発29,800円(税別)、プロが月額59,800円(税別)です。
「AIが書いたプレスリリースは評価されないのでは」という疑問を持つ方もいます。肝心なのは「誰が書いたか」より、事実が正確か、ニュース性があるか、読む人に役立つかです。AIで作った原稿でも、事実の確認とキーワード設計、配信先の選定を人が押さえておけば、手で書いた原稿と同じ基準で評価できます。
Mirai&のAI人格によるWeb運用の仕組みについて詳しく知りたい方は、AI人格WEB運用サービスをご覧ください。
プレスリリースSEOでよくある失敗と対処法
プレスリリースSEOの失敗とは、配信の手間をかけたのに、掲載にも検索にもつながらない状態を生む、くり返されやすいパターンのことです。代表的な5つを知っておくだけで、多くの無駄を避けられます。
1つ目は、キーワードの詰め込みすぎです。タイトルに対策キーワードを何度も入れる、本文に不自然な密度でくり返す。こうした過剰な最適化は、記者にも読者にも読みにくい文章を生みます。キーワードは「タイトルに1回・冒頭に1回・本文中に1〜2回」を目安にしてください。
2つ目は、リンクを目的にした配信です。配信先の数を増やしたり、本文のアンカーテキストに対策キーワードを作り込んだりしても、前に見たとおり配信ページのリンクには属性が付いていることがありますし、作為的なアンカーはスパムポリシーの記述に近づきます。配信先は「リンクの数」ではなく「掲載や取材につながるか」で選びます。
3つ目は、自社サイトへのURLの確認漏れです。リリースに載せたURLが古いページを指していたり、打ち間違いで開けなかったりすると、関心を持った読者をサイトまで運べません。配信前に、リンク先が意図したページを開くかを必ず確かめてください。
4つ目は、配信して終わりにするパターンです。掲載されたページが検索に出てくるまでには時間がかかることがあり、効果が見えるまでには間があります。配信から2週間ほどを目安にSearch Consoleで表示回数の変化を確かめ、動いていなければ配信先・キーワード・タイトルを見直します。
5つ目は、ニュース性が低くメディアに掲載されない問題です。これは根本的な課題で、「プレスリリースは意味がない」と感じる理由の一つがここにあります。「新しいページを公開しました」「スタッフが研修を受けました」だけでは、記者が記事にする理由がありません。「なぜ今このタイミングなのか」「読者にとって何が役に立つのか」の2点を明文化してから配信してください。掲載されない原因をニュース価値・配信先・フォローの面から点検するなら、『「プレスリリースは意味ない」は誤解!メディア掲載を勝ち取る5つの戦略』が参考になります。
今日できる確認: 配信前後のチェックリスト
最後に、今日すぐ試せる確認をまとめておきます。まずは、すでに配信したリリースがあれば、その配信ページを開いて自社宛リンクの属性を見てみてください。パソコンのブラウザでページを開き、右クリックから「ページのソースを表示」を選び、自社のドメイン名で検索すると、リンクのタグに付いているrelの値が確認できます。
- 配信ページの自社宛リンクに、nofollow・ugc・sponsoredのどれが付いているかを記録したか
- リリース本文のリンクは、サービス名やページ名など自然な文言になっているか
- リンク先のURLが、意図したページを開くか
- タイトルと冒頭100文字に、ニュース性のある動詞とキーワードが入っているか
- 「なぜ今か」「読者に何が役立つか」を1文ずつ書けるか
- 配信サービス以外に、直接届けたい記者や媒体を決めたか
- 配信前の、社名・サービス名を含む検索語の表示回数をSearch Consoleで控えたか
このリストを1本ごとに埋めていけば、次の配信で何を変えればいいかが自然に見えてきます。
よくある質問
Q1. プレスリリースの被リンクはSEOに効果がありますか?
リンク単体で順位が上がる前提では考えない方が安全です。Mirai&が自社のPR TIMES配信ページ1本を確かめたところ、自社宛のリンク4本はすべてnofollowで、Googleはこうした属性のリンクを一般にはたどらず、考慮するかどうかはGoogleが判断すると説明しています。成果につながりやすいのは、掲載による露出、記者が自分の判断で書く記事、そこから生まれる指名検索です。
Q2. 小規模な企業でもプレスリリースSEOは有効ですか?
有効です。大企業でなければプレスリリースを出せない、という思い込みは要りません。地域のメディアや業界専門メディアは、中小企業や専門店の話題を取り上げることがあり、競合の少ない分野ほど名前で見つけてもらいやすくなります。ニュースがないと感じる場合も、社内の変化を社会の関心ごとに結びつければ、毎月のネタは見つかります。
Q3. 配信頻度はどのくらいが適切ですか?
月1〜4回が現実的な目安です。品質を保ちながら続けられる頻度がいちばん大切で、週1回を超えるペースはネタの質が落ちやすくなります。初めての場合は月1本から始め、運用に慣れてから増やすのがおすすめです。
Q4. AI人格でプレスリリースを自動生成するとSEO品質は下がりますか?
書き手がAIかどうかより、事実の正確さ・ニュース性・キーワード設計が品質を決めます。AI人格プレスリリースは、企業のブランドトーンとキーワードの方針をAI人格として定義したうえで原稿を作るため、毎回の品質をそろえやすくなります。事実の確認と配信先の選定を人が押さえることが前提です。
Q5. プレスリリースとブログ記事のSEOはどう使い分ければよいですか?
役割が違います。ブログ記事のSEOは、自社サイトの記事で検索した人の疑問に直接答えることが主な目的です。プレスリリースSEOは、外部のメディアや配信ページを通じて社名や情報が検索の場に増え、指名検索が生まれることを狙います。リリースで名前を知った人がブログ記事にたどり着く流れを作れるのが、両方を並行する利点です。
まとめ
プレスリリースSEOの本質は、1本の配信でリンクをもらうことではなく、露出と指名検索を仕組みで積み上げ続けることにあります。
自社の1本で確かめたとおり、配信ページのリンクにはnofollowが付いていました。だからこそ、記者が自分の判断で書く記事、社名やサービス名での指名検索、検索結果に並ぶ複数の入口という3つの経路を意識する。そのうえで、ニュース性とキーワードを両立させた書き方、記者と読者に届く配信先、月1本から回せる運用を組み合わせていきます。
配信ページの属性を確かめる、チェックリストを埋める、6分類でネタを出す。ここまでは、今日から自分でできます。ただ、毎月ゼロから書いて、配信先を探して、体裁を整えて、測る。この工程を人の手だけで続けるのは、正直しんどい。続けられるかどうかは、仕組みがあるかどうかで決まります。
Mirai&のAI人格プレスリリースは、企業のブランドトーンとキーワードの方針をAI人格として定義し、プレスリリースの原稿作成から配信までを続けられる形にするサービスです。自社のプレスリリースをどう検索の資産にしていくか、無料相談で一緒に整理することもできます。
Web運用全体をAI人格で仕組み化する方法については、AI人格WEB運用サービスでも詳しく紹介しています。





